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詳しい成分表・食料について

大豆の成分
(文部科学省「日本食品標準成分表 2020年版(八訂)」)

項目

単位

国産大豆

米国産大豆

中国産大豆

エネルギー

Kcal

372

402

391

水分

g

12.4

11.7

12.5

たんぱく質

g

33.8

33.0

32.8

脂質

g

19.7

21.7

19.5

炭水化物

g

29.5

28.8

30.8

灰分

g

4.7

4.8

4.4

(無機質)

ナトリウム

mg

1

1

1

カリウム

mg

1900

1800

1800

カルシウム

mg

180

230

170

マグネシウム

mg

220

230

220

リン

mg

490

480

460

mg

6.8

8.6

8.9

亜鉛

mg

3.1

4.5

3.9

mg

1.07

0.97

1.01

(ビタミン)

カロチン

μg

7

7

9

E(総量)

mg

24.8

22.7

29.9

K

μg

18

34

34

B1

mg

0.71

0.88

0.84

B2

mg

0.26

0.30

0.30

B6

mg

0.51

0.46

0.59

ナイアシン(当量)

mg

10.0

10.0

10.0

葉酸

μg

260

220

260

パントテン酸

mg

1.36

1.49

1.64

コレステロール

mg

Tr

Tr

Tr

食物繊維(総量)

g

21.5

15.9

15.6

皮を含む乾燥大豆の栄養成分(100gあたり)

Trとは、当該成分は検出されている(微量含まれている)ものの、その含有量が最小記載限度に達していないことを意味しています。

大豆の食糧としてのすばらしさ

大豆は奈良時代から、米・麦・粟・黍(キビ)などとともに日本古来の五穀のひとつに数えられ食生活の中心となってきました。また、日本は世界でも有数の平均寿命の高い国の一つですが、この長寿を支えているのが、日本型食生活と「大豆」にあることが世界中の研究者から注目されています。大豆のすばらしさを証明する3つの例を紹介します。

1.食糧危機を救う作物

現行農業において、最もたんぱく質生産性が高いのは大豆です。同じ単位面積の土地で作物を栽培したり、牛などを飼育した時、最終的に人が食べることのできるたんぱく質をどれだけ摂ることができるのかというと、以下の表のとおりです。

引用:P. Alexandera, et.al., Could consumption of insects, cultured meat or imitation
meat reduce global agricultural land use? Global Food Security, (2017) 15: 22-32.

大豆の単位面積当たりのたんぱく質生産量は、57g/m2 (570kg/ha)であり、動物性たんぱく質と比べて飛躍的に高いです。 世界的に大豆は、油を採る作物あるいは家畜の飼料として使われていますが、大豆を加工して人が直接食べれば、肉類の何倍ものたんぱく質源として使うことができます。そのため、食糧危機を救う作物といわれているのです。

2.大豆たんぱく質のアミノ酸スコア

アミノ酸スコアとは、たんぱく質中の必須アミノ酸の含有量を評価した数値です。たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸のうち、11種類は体内で合成できますが(非必須アミノ酸)、残りの9種類は作り出すことができないため(必須アミノ酸)、食事から摂る必要があります。すべての必須アミノ酸が必要量を満たしている場合には、アミノ酸スコアは100と評価されます。
肉や魚、卵といった動物性たんぱく質と比較して、植物性たんぱく質はアミノ酸スコアが低い傾向にあります。その中で、大豆たんぱく質はアミノ酸スコア100と評価されており、動物性たんぱく質と同様に必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。また、大豆たんぱく質は消化吸収率も高く、体内で効率よく利用できる良質なたんぱく質源であると言うことができます。

消化吸収率についての部分は、以下の文献を参考にしています。
参考文献:Rutherfurd Shane M., et. al, Protein Digestibility-Corrected Amino Acid Scores and Digestible Indispensable Amino Acid Scores Differentially Describe Protein Quality in Growing Male Rats, The Journal of Nutrition, (2015) 145(2): 372-379

(FAO/WHO/UNU, 2007の評点パターン、八訂食品栄養成分表より算出)

3.大豆たんぱく質のコレステロール低下作用

大豆たんぱく質はコレステロールと結び付いて吸収を抑える働きがあり、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させることが知られています。 LDLコレステロールは増加すると動脈硬化の要因となり、脳卒中や心筋梗塞といった心血管系疾患のリスクに繋がります。
マルサンアイの「国産大豆の調製豆乳」は、大豆たんぱく質のはたらきでコレステロールを低下させる特定保健用食品です。血中コレステロール値の高い方(総コレステロール値220mg/dL以上)を対象とした臨床試験において、1日1パック(200ml)の飲用によって総コレステロール値・LDLコレステロール値の低下が確認されました。血中コレステロール値が気になる方は、 毎日手軽に大豆たんぱく質を摂取できる豆乳を食生活に取り入れていただくことをおすすめします。