オーガニック豆乳開発者の声
取締役 開発担当 浅尾 弘明(アサオ ヒロアキ)
大豆を美味しく食べてもらいたい
美味しい大豆製品が家庭に笑顔を届け、世界を救う
大豆を美味しく食べてもらいたい
生の大豆を一粒口に入れ、のみ込まずによく噛んでみると、口の中に青臭いにおいが広がるかと思います。これは大豆の中の脂質と、リポキシゲナーゼという酵素が反応することによって生成されるアルデヒド類による作用です。
(※生の大豆には消化酵素の阻害物質が含まれ、お腹をこわす可能性があるため、食さないでください。)
この青臭いにおいをどうやって消そうか。
発酵させてみたり、様々な試行錯誤を重ねてきました。そこで辿りついたのが、脂質と出会ったときに酵素が働いてしまうので、出会う前に酵素の働きを止めようという結論です。
大豆には多くのたんぱく質が含まれており、熱をかけると変性します。ただし、過度に熱をかけると、豆乳を作った時に分離したり沈殿物ができたりと、乳化の安定性が保てなくなる、つまり乳の状態を維持することができなくなります。
そこで適度に熱を加えることで酵素を失活させる(働きを止める)工程を模索しました。
我々の豆乳の作り方も三回ぐらい大きな製法の変化を経て、今に至ります。研究開発におけるマイナーチェンジも含めればその数はもっと増えますし、今でも日々技術革新は続いています。
その根底にあるのが、どうすれば豆乳を消費者の方に喜んで飲食してもらえるか、という思いです。
美味しい大豆製品が家庭に
笑顔を届け、世界を救う
そもそもなぜ豆乳を飲んでもらいたいのか。
それは大豆そのものの栄養価の高さと、他の食材との組み合わせによって発揮される効果によります。
日本食の主食はお米。そして副食には様々な大豆製品があります。
人間の体内で合成できない必須アミノ酸は食物で摂取するしかありません。実は米にもたんぱく質が含まれていますが、それを構成する必須アミノ酸を見てみると、米は主食なので量はたくさん食べますが、リジンが少なく、メチオニンが多い。反対に大豆は副食ですので摂取量は少ないのですが、たんぱく質を多く含み、その中でもリジンが多く、メチオニンが少ない。だから米と大豆は組み合わせとして抜群なのです。
さらに日本食では、オメガ3脂肪酸を多く含む青魚などを摂取します。日本人は欧米人と比べて身体が大きくなくても粘り強いと言われる理由の一つがここにあるのかもしれません。
我々は「健康で明るい生活へのお手伝い」という企業理念を掲げています。
日本の食生活は大きく変化していますが、その中でも大豆製品を生活に取り入れることで消費者の方々に健康維持のお役に立ちたい、そして手軽さと美味しさを追求した豆乳をぜひ多くの方に飲んでいただきたいと考えています。
今、世界では未来の食糧難が懸念されています。
大豆はたんぱく質の供給源として大変優れており、肉類から取るたんぱく量の何倍もまかなうことができると言われています。
この観点から言えば、大豆をいかに美味しく食べることができるかということが人類を救うことにもつながるのです!
我々はこれからも食を通じて、こうした使命感と「健康で明るい生活へのお手伝い」という企業理念のもと、研究開発を続けていきます。