乳酸菌とは、食品などに含まれる糖分を分解して乳酸を作る細菌類のことです。乳酸菌というと、ヨーグルト、乳酸菌飲料、乳酸飲料といった「動物由来の乳酸菌」を思い浮かべる方が多いと思いますが、漬物の他、味噌や醤油などの植物質が発酵したところに生息するものもあり、それらを「植物由来の乳酸菌」と言います。
乳酸菌が順調に生育するためにはエネルギー源となる糖分の他、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが欠かせません。それらは植物細胞の中に包み込まれていますが、植物細胞には苦み成分や辛み成分(ポリフェノール類など)が含まれており、細胞が壊れるとそれらも同時に出てきます。植物由来の乳酸菌はこれらの成分の中で生き抜き、発酵しなければなりません。このような環境に育った植物由来の乳酸菌は苛酷な環境に耐えて生きる力があり、ヒトの消化管に入っても胃酸や胆汁酸などの強い消化液の中を耐えて生き抜き腸にまで到達することができるのです。多くの植物由来の乳酸菌は生きて腸にまでたどり着くので、腸内環境の改善に役立つ優れものと言えます。
豆乳グルトに使われている乳酸菌4408L株の故郷は、長野県木曽町の西部に広がる爽やかな開田高原一帯です。この高原地帯では360年以上も昔から冬に食べる野菜を確保する目的で、塩を使わずに乳酸菌による発酵だけで保存性を高めた漬物「すんき」が作られてきました。すんきには生きた乳酸菌がたくさんいることから、木曽の人たちの健康を支えてきました。そんな伝統あるすんきから選りすぐられた乳酸菌が4408L株です。この乳酸菌は植物由来の乳酸菌なので、生命力が強く生きてお腹まで届き、また豆乳ともの相性が良く、おいしさも備わった素晴らしい“発酵豆乳”が出来上がりました。それがマルサンの「豆乳グルト」です。